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目指すのは沖縄だからこそできるチョコレート【OKINAWA CACAO】(国頭村)

2020.09.04

沖縄本島北部に広がる「やんばる」の、自然の魅力が色濃く残る沖縄県国頭村浜(くにがみそんはま)地区。この場所で「OKINAWA CACAO」の川合径さんは、カカオ豆と地域の特産品からチョコレートを作っています。

商社に勤めていた川合さんは持続可能な地域づくりをしたいと思い、国内外問わず全国各地で人材開発の仕事に携わってきました。そんな前職で起業家・人材育成に携わっていた川合さんは、かねてより持続可能な地域づくりをしたいと思っていました。地域で奮闘する経営者と交流する中で、自分自身も現場で責任を持った地域づくりをしたいと強く思うように。その場所と手段として、「沖縄」と「カカオ」を選んだそう。しかし、カカオが栽培ができるのは「カカオベルト」という限られたエリアだけ。沖縄はカカオベルトの範囲外なのだそうですが、それでもチャレンジ精神溢れる川合さんは、やり方次第では沖縄でカカオを栽培はできるはずとスタートしました。

店舗では海外産のカカオを焙煎し、やんばるの特産品と組み合わせてチョコレートを作っています。風味のしっかりしたやんばるの特産品はカカオ・チョコレートとの相性抜群です。シナモンのような酸味とスパイシーさがある沖縄産の「カラキ(沖縄シナモン)」、無農薬で生産された「シークヮーサー」、カカオ畑で収穫できる香り高い「月桃(ゲットウ)」、カカオ豆をやんばる酒造さんの泡盛に漬け込んで作った「まるた」があります。

やんばるで収穫された、無農薬のプレミアムな完熟シークヮーサーには、皮に香りと栄養が詰まっていると言われています。その完熟シークヮーサーの皮を果汁ときび砂糖で煮詰めてコンフィにし、乾燥させてチョコレートにディップしたシークヮーサーピールのチョコレート(1,400円)は酸味と甘みが交わり、とってもおいしいです。今年の収穫分はもう完売しました。来年の1月に完熟シークヮーサーの収穫が行われ、店頭・通販販売開始が待ち遠しいです。夏の暑い時期にはチョコレートのぜんざい(600円)もとってもおすすめです。冷たい氷の下にチョコレートがたっぷり。添えられているものはカカオ豆を練りこんだチョコレート風味の白玉と、甘く煮詰めたパイナップル。暑さも吹き飛ぶ新しい沖縄のぜんざいです。

OKINAWA CACAOは、地域の生産物を流通させるだけが目的ではありません。地域の生産者と二人三脚で歩んでいくことに魅力があり、その過程を消費者にも知ってもらいたいと思っています。生産過程は試行錯誤の繰り返しで、苦労が付き物です。その苦労が自分たち自身の成長にも繋がり、生産現場の大切さも身に染みて感じています。おいしいから、写真映えするからというところだけではなく、生産者との二人三脚の生産過程から生まれる物語も知ってもらいたい。と話してくれました。

最後にカカオを栽培している畑に案内していただきました。試行錯誤を繰り返し、挑戦し続けること5年。なんとビニールハウス栽培でカカオの実を付けることに成功しました。順調に進めば約半年後、カカオを収穫できるそう。きっと近い将来、沖縄県産カカオで作られたチョコレートができるはず。ぜひ皆さんもOKINAWA CACAOのチョコレートと取組に注目してくださいね。

沖縄CLIPフォトライター:村上 佑